魔法の扉がしまるとき

魔法の扉がしまるとき の詳細

とうとう完結編です直接的な表現と直接的な翻訳でまるでシナリオのシーン説明のような部分もあります。これもおそらく映画化を考えての合理的な理由なのではと思ったりします。マンハッタン全部をツタで覆ったりたくさんの空飛ぶ物体だったりセントラルパークに透明な蓋をしたりとどう実写化するのか想像します。でもココロをうごかす箇所は他にあります。おとうさんのはなしはすっかり大人になったわたしにとっても示唆のあるものでした。めでたしめでたしっていうのは、人生の問題を解決してくれるものでも、人生を楽にしてくれるものでもないんだ。たとえどんな困難が立ちはだかろうとも、いつも精一杯生きるんだと、自分と交わす約束なんだよ。傷付き悲しい時に喜びに目を向けること、つらくて笑えない日々に笑顔でいる道を選ぶこと、失ったものよりも与えられたものを数えることめでたしめでたしの本当の意味とは、そういうことなんだ。めでたしめでたしに夢中になったあの頃はここにつながっているのだとおもいます。オープニングはすっかり年老いた人気作家となったコナー記憶が薄れ妹がどこにいるのか（魔法の国に決まってるのに！）忘れてしまいがちです。周囲はそんなコナーをおいぼれた存在とみています。そのあと彼がどこに向かうのか。読んでみたのお楽しみです。夢中で読んだシリーズ。次は映画で会いましょう。